2013年3月2日土曜日

ウィルコムサービスについて - 他ブログの記事を読んで

2011年01月05日 と古いですが、ウィルコムの記事を見かけ、ちょっとツッコミどころがあったので書いてみたいと思います。

医療、社会保障・福祉だより : 私事で恐縮ですが、携帯電話についてウィルコムと契約しました(2011年01月05日)
http://blog.livedoor.jp/hri826/archives/51718384.html

ツッコミ処が多多あり「ジャーナリストの端くれ」とありましたのでちょっと手厳しくコメントさせて頂きます。

引用
>12月に入って突如ウィルコムは「だれとでも定額」という新商品をうちあげた。

突如ではないです。
沖縄、北海道、仙台、広島など条件を変え試験サービスをしていました。

再生法適用後の再建案を待っていたのかどうか分かりませんが、再建案提出、ソフトバンクの支援が決まってから全国展開、正式サービス提供となりました。


引用
>数社あったPHS携帯会社は追い詰められ倒産もおきた。
>今では、ウィルコム(昨年倒産してソフトバンクの重役だった幹部が再建にのりだしている)とUQコミニケーションが生き残ったわけだ。

UQコミュニケーションは PHSでは無く、新規参入の Wimax 事業者で、現在は事実上 KDDI グループの傘下になっています。

(通信事業や電波に詳しくは無いですが、比較的長年、DDIポケット→ウィルコムを使って関連のニュースなどを見ていた知識から)
PHS各社に関しては、NTTパーソナル、DDIポケット、アステルの三社で
PHS事業がスタートしましたが、PHSの安さに対抗して、携帯電話各社が値下げをしてきました。

価格差が少なくなってくると、携帯電話のエリアや繋がり易さに比べて、電波の方式の違いから
PHSのエリアの狭さ、繋がりやすさ、ハンドオーバー(と呼ばれる基地局から基地局へ移動した時の電話回線を切り替え繋ぎ続けること)によるノイズや通信の途絶から携帯電話が主流となり
PHSが敬遠され始めたため衰退しています。

NTTパーソナルは、NTTドコモの子会社になり、のちに清算。

アステルは全国に事業者があり全国を統合した事業会社ならずそれぞれの事業者が廃業していき譲渡された事業会社もあったが現在は全て廃業。

DDIポケットはDDI の PHS事業としてスタート、DDIとIDOとKDDが合併したことで、KDDI
の子会社になり出資比率を変える形で、事実上カーライルの出資・譲渡によりウィルコムとなり、その後リーマン・ショックなどの影響や次世代PHS(当初
XGP → 今は AXGP と呼称。事実上 TD-LTE)への投資が膨らみ、経営破綻。

その後、ソフトバンクグループ傘下で経営再建中。


引用
>ただ、PHS会社は携帯基地がテレビアンテナくらい小さいので無数にアンテナをつけないと実用にはならない弱点を持つ。

テレビアンテナよりは大きいですけど、例えとしてはそのぐらいの大きさ。
小さいことで鉄塔や大型の建物じゃない場所にも安い費用でこまめに設置が可能という一面も。
つまり街中は有利、郊外や田舎などだだっ広いところをカバーするのは不利。
ただいわゆる大手3キャリアに比べて、資金力、経営資源の差もあるので、同じだけカバー出来てないのは否めないですね。


引用
>ただ高速移動での受信は無理だ。

「高速」がどのくらいの時速を指すのか判りませんが、自動車・バスやいわゆるローカル線の電車ならエリアや地形にもよりますが、通話・通信は可能です。
窪地とか地下を通る場所とかは苦手。


DDIポケットから永らく利用している現在 WX320T 利用者としては、
事実上、京セラ PHS事業みたいな感じがしないでもないですが、今後に先行き不透明な部分もありつつも、ソフトバンクグループに入ったことで、サービス維持という面では不安は和らいだのではないかと思います。

PHS事業が今後メジャーになることは無さそうですが、震災などでも他社通信規制で通話困難だった時も設備が被害を受けてないユーザーは通信規制など殆どなく連絡が取れて一定の評価があったりとか、電波が安定している限りにおいては通話品質が良かったりとか、末永く生き残って欲しいですね。
(一部の音声端末で通話品質がイマイチなのもあったりするようですが、幸いそいう機種には当たったことが無かったり…。)

※注釈
当初、記事のタイトルを「ウィルコムサービスについて - 他ブログへのトラックバック記事」としていましたが、ここ Blogger のブログシステムにトラックバック機能自体無いことに気がついたため、
タイトルを「ウィルコムサービスについて - 他ブログの記事を読んで」と変更しました。


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